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2017/11/20

コラム

話し方のコツ ~メール文面編「させていただきます」を考える!

前回、話し方のコツ 〜報告・商談編 「ちょっとなに言ってんのかわかんない」と言われないために
では、「余計な言葉を省き、要点を明確に伝えるコツ」をお話ししました。

今回は、お客様とのメールにおいて巷に溢れる「させていただきます」について考えてみましょう。

「見積をお送りさせていただきますので、ご確認いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」

ごく普通に使われる文面ですね。違和感のない方も多いと思います。
が、ここに「させていただきます」が登場します。
これって、シンプルに「お送りします」や「お送りいたします」ではダメなのでしょうか?
おそらく、多くの人は

・お送りします
・お送りいたします

よりも、

・お送りさせていただきます

の方がより丁寧で、へりくだった表現と感じ、何気なく使っているのではないでしょうか。
(なんとなく、「~させてくださいよー」といった”懇願風”にも見えますよね)

でも、そうなのでしょうか?

◼︎「させていただきます」の正体

「させていただきます」は本来、
自分の行動に対して、相手から承諾してもらう前提で、許しを得るための言葉
であり、「言い切り」の表現です。

もう少しわかりやすく言うと、「相手に問いかけて、行動しても良いかどうかの承諾を求めるわけではなく、自分の行動を『○○しようと思う』という意味合いで報告する」という言葉です。

…あれ。

実はそんなにへりくだっても、丁寧でもなくないですか?

レストランで、
「空いてる食器を下げさせていただきます」
と言われたときに、

なんとなく感じる違和感の正体はこれだった…?
(この場合は「早く帰って、と追い返される雰囲気」というのが大きいですけどね!)
また、

「お休みさせていただきます」

となると、”キッパリ宣言&有無を言わさない雰囲気”すらありますよね。
ともかく、なんとなく丁寧っぽい感じ、と考えなしにむやみに「させていただきます」を使うと、
どことなく違和感があったり、相手が押しつけがましく感じ、不快感を覚えることもある
のです。

多用は避けましょう。


それでは、「させていただきます」を使わずにどう言えばよいのか。

先ほども挙げた

「お送りします」
「お送りいたします」

の違いについて考えてみましょう。


 ◼︎「します」と「いたします」の違い

「お送りします」「確認します」「連絡します」 ・・・

「します」は、
自分がへりくだっていない「丁寧語」です。

「お送りいたします」「確認いたします」「ご連絡いたします」・・・

「いたします」は、
「〜する」の謙譲語である「いたす」に、語尾の「ます」が結びついた敬語です。
相手への敬意をはらい、自らが率先して行う、という意味として使うことが多い敬語です。

「お送りします」「確認します」「連絡します」に比べると、より丁寧な表現です。


 〈コラム〉「いたします」と「致します」の違い

「よろしくお願いいたします」
「よろしくお願い致します」

どちらの表記が正しいのでしょうか。

「いたす」は「する」の謙譲語で補助動詞

一方、漢字表記での「致す」は「届くようにする、至らす」という意味があり、動詞

このため、「よろしくお願いいたします」は「お願い」の補助動詞として「するの謙譲語のいたす」が付くためひらがな表記が正しく、
「私の不徳の致すところ」といったように動詞として使う場合は漢字表記を使用するのが正解、となります。


まとめ

「させていただきます」は最上級の丁寧な表現、というのは実はそうでもなく、
時と場合によっては逆に押しつけがましい印象を与えかねない言葉である事がわかりました。

文字量も多く、文面がゴチャゴチャする要因にもなりますのでなんとなく…の多用は避け、
シンプルに「〜いたします」(ひらがな表記)で大丈夫です!

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